Mastodonの乱立する世界

Mastodon が Twitter 上でバズってから1週間以上が経つわけですが。

Pixiv(pawoo.net)とドワンゴ(friends.nico)が Mastodon のインスタンスを開設しました。

マイナーな企業もちらほらとインスタンスを開設したりしています。

色々なカテゴリに別れた個人運用のインスタンスも乱立し始めています。

まさに OpenPNE ブームを彷彿とさせますね。

個人運営の Mastodon に登録する際に注意した方が良いと思うことをサラッと書きます。

■個人運営の Mastodon に登録する際の注意点

管理者の情報を確認する
サーバ情報欄に Twitter アカウントや連絡先が記載されており、管理者に連絡が取れる状態であるか確認する。
サーバ情報は「ドメイン/about/more」で確認可能。
登録には捨てアドを使う
管理者が善人とは限りません。
登録されたメールアドレスが悪用される可能性があります。
また、サーバが攻撃されれば情報が漏れる恐れもあります。
捨てアドとまではいかなくとも Mastodon 用にメールアドレスを作るなどした方が賢明です。
パスワードは変える
使用するパスワードは他のサービスで使用している物と別にするのが賢明です。
先程も言ったように管理者が善人とは限りません。
同じパスワードを使いまわしていると他のサービスに不正アクセスされる可能性があります。

たぶん、個人運用の Mastodon はそのうち閉鎖していくような気がします。

そう思う一番の理由は、”それなりの環境が必要で運営にコストがかかる”こと。

自分が 512MB の VPS でおひとり様用のインスタンスを立ててみましたが、快適と呼ぶには程遠い動作でした。

そこから考えると数十人程度のインスタンスであったとしてもそれなりの性能を要することになりコストがかかります。

個人が運営する場合、そのコストが回収できる見込みがなければ閉鎖に追い込まれるでしょう。

月々何千円、何万円の費用がかかっているのに、それを無料で提供しようなんて人はいないでしょうからね。

Enty を活用して募金を募ったり Amazon ウィッシュリストで物品を買ってもらう方法もありますが、全員が募金したり物品を買ったりしてくれるとは限りませし一時的にお金が集まったとしてもそれが継続するとは限りません。

また、ユーザーからお金や物品をもらうということはそれなりにサポートを行う必要が出てきます。

お金を出してもらっているのに動きが重く使い勝手が悪いなんてことになったら目も当てられません。

それなりの管理体制も必要だってなってくると専門的な知識も必要ですし、やはり個人では運用が難しいでしょうね。

て考えると、ノリと勢いで立てられたインスタンスたちはバタバタと倒れる未来が見えるわけです。

実は Mastodon がバズった当初はレンタルサーバの WordPress みたいに”誰でも簡単にワンクリックで Mastodon が構築できる!”みたいな格安サービスが出るかなって思ってたんですが・・・

一人用でも1コア 512MB の環境で耐えられないとなるとサービス化は難しいですよね。

レンタルサーバ並みの低スペックでもそれなりに動かないと意味ないですからね。

サーバ会社からしてみれば1つのサーバにどれだけ多くのユーザーを同居させるかが重要ですから。

一般ユーザーが Mastodon のためだけに月々 1,000 円以上のレンタルサーバ代を出すかと言えば出さないでしょうし。

今後は自分で立てれる人は専用インスタンスを立て、立てれない人は企業インスタンスに登録する感じになるのかな。

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