Windows Live メールのサポートは 2017 年 1 月 10 日で終了しています
パソコンを使い始めたばかりの頃、OS が Windows XP だったので標準の Outlook Express を使用していましたが、Windows 系の情報誌を読むようになり Thunderbird の存在を知ってからはずっと Thunderbird を使っています。
しかし、Thunderbird は既に新規開発の中止が発表されています。
⇒ Thunderbird の開発、事実上終了へ ソフトの提供・修正は継続
記事に書かれている通り、バグ修正や安定化修正は継続されているそうです。
そのため、今でもたまにアップデートがかかりますし、Windows 8 にも公式対応しています。
しかし、それもいつまで続くかわからない・・・
なので Thunderbird 以外のフリーソフトで使えそうな物を探してみたところ Windows Live メールが候補に挙がりました。
正直 Windows Live メールにはあまりいい印象がありません。
でも Microsoft 純正なので OS との相性はばっちりだろうということで選びました。
数日使ってみての両者の利点欠点を比較してみたいと思います。
Thunderbird の利点
他のソフトから移行がし易い
色々なメールソフトからの移行ができるように設計されています。
また、PC を買い替えた際の PC 間での移行もフォルダーをコピーするだけで全てのデータ移行が簡単にできます。
初期設定が簡単
サーバ側に複雑な設定がされていないアカウントであれば、メールアドレスを入力すると勝手に設定を試行錯誤してくれます。
なので、POP だ IMAP だと考える事も無く設定が終わります。
初心者に非常に優しい設計だと思います。
IMAP に対してフィルター機能が使える
受信したメールを指定のフォルダに振り分けるフィルター機能が IMAP に対しても使用できます。
Windows Live メールは IMAP に対してフィルター機能が適用されません。
宛先入力が部分一致
Windows Live メールも Thunderbird も宛先に名前を入力すると勝手にアドレス帳から検索してくれますが、日本語でもアルファベットでも Thunderbird は部分一致で検索してくれます。
そのため、「何村さんだったかなー?」て時に「村」って入力すれば、村のつく人の候補が表示されます。
Thunderbird の欠点
他のソフトへ移行しづらい
他のソフトからの移行は非常に柔軟ですが、他のソフトへの移行は強硬です。
標準ではアドレス帳以外の情報をエクスポートすることができません。
※アドオンなどを使用することで可能になります。
メールを保存する構造が脆い
Thunderbird は1つのフォルダ(受信トレイや送信トレイも1つのフォルダとして扱う)を1つのファイルに保存します。
つまり、このファイルが破損するとそのフォルダのメールは全て見れなくなります。
何より問題なのは、そのファイルの制限容量が4GBであること。
これは Thundirbird が 32bit 向けソフトウェアとして作られているため、32bit で扱える最大容量である4GBが限界値になります。
そのため、仕事などメールを多用する状況で使用している場合、こまめにメールを整理しないと突然メールの送受信ができなくなったりします。
また、1度に大量のメールを受信したりするとすぐにビジー状態になり、「フィルタが適用できません」なんてエラーが表示されます。
Windows Live メールの利点
クイック分類が便利
別々のフォルダに入っている未読メールやフラグ付きメールをまとめて表示してくれる機能です。
特に未読メールなどは色々なフォルダに別れていると見るのが面倒くさくなりますが、全部まとめて表示してくれるのでメールチェックがしやすくなります。
エフェクトが好き
ものすごい個人的な意見ですが、メール一覧が表示される際の「しゃらららー」って感じのエフェクトが好きです。
PC の負荷を軽くしたい人には邪魔かもしれません。
署名が後から挿入できる
自動で署名を挿入する機能は Thunderbird にも備わっていますが、Windows Live メールは後から手動で署名を挿入できます。
使う機会はあまりないかもしれないですが、フリーランスでプライベートも仕事も1つのメールアドレスでやり取りしている場合、仕事のメールの際にだけ手動で署名を挿入するなんて事ができます。
Windows Live メールの欠点
宛先入力が先頭一致
Thunderbird の利点に書きましたが、Thunderbird は部分一致なので検索が楽です。
しかしWndows Live メールは日本語、アルファベットともに先頭一致になってるので不便です。
ただし、アルファベットで検索する際にメールアドレスが「-」で区切られていたりすると「-」の後ろも先頭として認識されます。
そのため「makoto」と検索した際、「makoto-kisitani」も「kisitani-makoto」もヒットします。
正直、Windows Live メールも Thunderbird も日常使う程度なら支障はないと思います。
ただ、フィルターを掛けるなどの機能を活用する上では Windows Live メールが多少劣っている気がします。
使用前は Windows Live メールにあまり良い印象が無かったですが、使用してみるとそうでもなかったです。
一つ気になるのは表記が 2012 のままであること・・・
最新版を出すつもりが無いという事だろうか?
Windows 8 からは標準で「メールアプリ」がついてるので、問題は無いけれども。
追記
Windows Live メールは 2017 年 1 月 10 日でサポートが終了しました。
Microsoft のサイトからもダウンロードできなくなったそうなので、今後インストールする事はできないと思います。